一口説教
「今本当に必要なものは何」
今、低年齢化による残虐な事件が頻繁に起きてしまう世の中になってしまった。 これは、 一体どこに原因があるのだろうか。 確かに日本は今、物が豊富にあり、欲しい物は何でも手に入る世の中になり、コンビニやレストランなどは24時間あいている。テレビも24時間いつでも見られる時代である。このような生活環境の中で果たして子供たちにけじめのある生活を教えられるのだろうか。
政府も情報時代といいIT化をすすめ、今や各家庭にパソコンがあり、インターネットでありとあらゆるものを知ることができるようになった。小学校の授業にも取り入れられ、今や小学生でも自由に取り扱うことができるのである。確かに生活の上では情報・知識が増え便利になり、暮らしが豊かになったが、その反面人と人とのコミュニケーションが希薄になり、心の豊かさ作りが疎かになり、心豊かになっていないのが現状である。どうも今の社会環境が大きな要因になっているようだ。
しかしまた、家庭内での教育も見過ごすことはできない。子供たちが宗教心を養うのは、家庭でしかできないことであり、お寺参り、ご先祖を敬うという人間として大切なものを子供たちにしっかり伝えて行かなくてはならない。知識・情報も大事だが、この世の中が皆仲良く幸せに暮らしていける知恵を養うことの方がもっと大切だ。その知恵をお釈迦様は仏法という教えで私たちに示してくださっている。相手を拝み合う心を養えば、世の中は平和になるはずだが。