いのちに合掌
平成年十月十九日、杵藤・有田・伊万里地区檀信徒研修道場『護法の集い』が、メインテーマを「立正安国・お題目結縁運動」、サブテーマとして「いのちに合掌」と題し、武雄市円満寺(池氷英寛住職)にて開催された。県内を四地区に分け、堅苦しくない親しみやすいミニ護法大会をということで始まった地区檀信徒研修道場も今回で三回目となり、今回は杵藤・有田・伊万里地区寺院が約一年前より池永実行委員長を中心として会議を重ね、当日、僧侶・寺庭婦人・檀信徒合わせて約二百名近くが参加した。
原田守檀信徒協議会委員の開会の辞の後、藤山英周伝道担当事務長、森永新二檀信徒協議会会長の挨拶を頂き、地区寺庭婦人・檀信徒による法華和讃が奉納された。その後池永住職を導師に、地区寺院全員出仕のもと、法要が行われた。
法要後、梶原北天師(長崎県實相寺住職)の法話が行われ、自分がお寺に生まれ僧侶となるまでに頂いたご縁、僧侶となり今日に至るまでに頂いたご縁のありがたさを、ユーモアを交えながら分かりやすく話した。「現在は、人の命の尊さを分からない人達がたくさんいるような乱れた世の中、物はあふれていても、心が貧しい世の中になっています。それを正しい方向へ導くには私達僧侶と、檀信徒の皆様が一体となって、一人でも多くの人に仏さまの教えを聞いて頂くご縁を結んでいくことが大切なのです。そうすれば、命の尊さを知ることのできる立正安国の世界へ一歩でも近づくことができるのです。これからも命に合掌しお題目修行に励んで参りましょう」と結び、伊万里妙顕寺檀信徒石井繁慶様の閉会の辞で幕を閉じた。
また、当日檀信徒により集められた義援金が、日蓮宗佐賀県社会教化事業協会によって被災地に送られた。