声明師会の紹介

 声明師会へようこそ。会の名称は「日蓮宗佐賀県声明師会(にちれんしゅうさがけんしょうみょうしかい)」といいます。
 声明師会は佐賀県内の日蓮宗の僧侶全員が会員です。

 主な活動内容は、声明及び法要儀式作法の技術向上のための研修会開催、また、和讃や仏賛歌を広めるための講習会の開催などを行っています。

 声明はインドでうまれ、仏・菩薩の教えや徳を讃える仏教声楽ことで、梵唄(ぼんばい)とも言います。声明の語源はSabbda-Vidyaの訳語で、インドバラモン僧が修めなければならない修行の一つです。

 日本では平安時代末期から、仏教の法要儀式における仏教声楽という意味に用いられるようになったのです。法要の始めと中と終わりに唱え、独立したものでなく、読経(お経を読むこと)礼拝(らいはい:御本尊と仏様に頭をさげ、拝む動作)等一連の法要儀式の重要な部分を担うものです。

《声明(声楽)の音律》
声明を唱えるには、音の高低、長短、強弱などいくつかの要素が有りますが、まず第一に、音の高低を示す基準が必要です。この基準となるのが声明では「十二律」(音名)と五音(階名)です。
 十二律とは神仙(C)・上無(C♯)・壱越(D)・断金(D♯)・平調(E)・勝絶(F)・下無(F♯)・双調(G)・鳬鐘(G♯)・黄鐘(A)・鸞鏡(A♯)・盤渉(B)の音名で表します。
 五音は角(ド)・徴(レ)・羽(ファ)・宮(ソ)・商(ラ)の五つの音階です。角を神仙にした場合、徴は壱越、羽は勝絶、宮は双調、一オクターブ高い角は神仙となります。
西洋音階で言うミとシの音を使いません。

《音律の読み方》

壱 越(いちこつ) ・ 断金 (たんぎん)・ 平調 (ひょうじょう)・ 勝 絶 (しょうぜつ)

下無(しもむ)・ 双 調 (そうじょう)・ 鳧 鐘 (ふしょう)・ 黄 鐘 (おうしき)・

鸞 鏡(らんけい)・ 盤 渉(ばんしき)・ 神 仙(しんせん )・上 無(かみむ)

《五音(ごいん)》
きゅう  しょう  かく   ち   う
 宮    商   角    徴   羽

《声明師の役割と活動について》
声明師とは、法式、法具の作法と声明(声楽)唱え法要の全般を取り仕切ります。わかりやすく言えば、プロデュサーとかコーディネターの役割をします。
それでは、写真を掲載しますので、ご覧下さい。
法要式の様子